2022年8月4日

OTOTEN 2022 ②ブライトーン&ディナウディオ ブース

遅過ぎる OTOTEN 2022 御報告2つ目は ブライトーン&ディナウディオ ブース。ここも音が良かった。。

Dynaudio:Confidence 50。濃厚な中音域が実に魅力的。そして位相特性が素晴らしいんでしょう、音像定位が非常に正確なので聴いていて気持ちいい。

今回は「特等席」に座りました。

デンマークの GamuT(ガマット)が出した「音楽リスニング専用チェア」Hi-Fi Lobster Chair

ガマットというと、以前 Harmonix で有名なコンバックさんがアンプを輸入していましたね。本国HP を見ると今はスピーカー、ケーブル、そしてこの Lobster Chair をつくっているようです。

以下輸入元ブライトーンさんによる解説:

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①椅子は後方の反射音を聴けるように背もたれがない方が良い。

②しかしそうなるとずっと背筋を伸ばしていないといけない。

③そこで背もたれに寄りかかっても前方からの音を反射させず吸音し後方の反射音を耳に届かないようにして、リラックスしつつも音楽を楽しめるようにした。

④オーディオ以外に長時間座るホームシアターにも有効。

⑤素材としては

シェルはウォールナットでできており、シェルの内部は非常に耐久性があり、

自然環境へのダメージが最も少ないパンテラフォームを使用しております。

スイベルベースはクロムメッキ鋼で革はアニリン革(牛革)になります。

アニリン革は革本来の経年変化を楽しめる革で、発色がよく上品な艶感と透明感があります。 

顔料仕上げと違い、革の表情を活かした仕上がりが特徴となります。

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かなり注目を集めているようで専門店ブログ等でも紹介がされ始めてますが、実際に OTOTEN 会場で試聴した印象をお話しましょう。

私がブースに入ったときは既に座っている方がいらっしゃったので最初は他のお客さん達と同じパイプ椅子に座って聴いていましたが、やっと空いて座ってみたところ、音の変化量は予想していたよりずっと大きかったですね。

勿論 Lobster Chair は最前列中央に設置されていましたので場所による変化量も大きかったでしょうが笑、それだけではない。

定番のエコーネスのように、座り心地を極めて快適にしてくれる一方でかなり吸音をしていたであろう分厚いクッションが皆無なのがデカいんでしょう、上半身をあの背が高く分厚いバックレスト・ヘッドレストにもたれかけたときに顕著な「リスナーの直近で吸音し過ぎ」現象が皆無。

なので、ああこのチェアは上半身を完全にソファに委ねても、というか委ねた方がいい音で聴けるのね。と身体で感じることができます。

耳の位置で厳密な測定を重ねた結果の形状と素材なのでしょうね。音響設計を施したチェア、ありそうで無かったのが逆に不思議に思えてしまう。

Lobster Chair は「リスナーの身体にいちばん近いルーム・アコースティック」と言えますね。。身体直近の音響環境を完璧にしてから壁や天井や床等のルームアコースティックを検討する方が実は理にかなっているかもしれない。

OTOTEN では Westminster Lab のプリ Quest とモノラルパワーアンプ Rei で Confidence 50 を鳴らしてました。

以上簡単ながら OTOTEN 2022 の御報告でした。コロナ感染予防のためにしばらくイベントから遠ざかっていたんですが、久しぶりに行ってみるとやっぱり楽しいもんですね。明日は注文していた LANケーブルが届くので楽しみなS田でした。