英国QUADの名機 QUAD 22+IIと、
同じく英国ソネッティアのSACDプレーヤー「Bronte SACD」との間に【CABLESHA】の「Western Electric IN-6 RCA」を繋いで聴いてみましょう。スピーカーはHARBETH:HL Compactです。
どんな音が聴こえるでしょうか。
まずはノヴァエスのピアノ。ノイズフロアの低さと明晰さが、薫り高く温かな音色と両立している。。
バーンスタインのマーラー。弦群の陰翳と薫り高さがとても印象的。硬質な音も美味。
アファナシエフのシューベルト。毅然とした打鍵。静かな音場に薫り高く芳ばしい音色が響いてゆく。
輝かしいチェンバロに陰翳と温もりが感じられる。バロック・ヴァイオリンもガンバも気品溢れる音色。
子音成分のきつさは「Western Electric IN-6」によって子音の解像度が高められたことで解消している。
グリラーは1959年の録音だが鮮烈! HL Compactの魅力はハードドームツィーターの硬質感が美味しいアクセントをつけてくれる点にもあると考えていましたが、「Western Electric IN-6」は高精細化させることでツィーターの硬質感のうち余計な雑味を陰翳と薫りに昇華させつつ、このツィーターから聴いたことのない高い解像度を引き出しているようです。
鐘の音の極上のきめ細かさ!独奏チェロのこの美味しいクスミと薫りは初めて聴くもの。太鼓群のアタックはシャープさを増しつつ、余韻にきめの細かさを聴かせる。
素晴らしい。ヴェールをはぎとったかのようにダイレクトに音が聴こえつつ、私がQUADを手放せない理由である馥郁たる音色と質感、音像の強さと太さが、保たれている。
…QUADとハーベスのコンビにも合いますね、「Western Electric IN-6」。このコンビで聴くときはインコネケーブルは今日からこれだ!!エイジングの過程も相当楽しそうです。S田でした。