2021年11月20日

光LAN接続がこんなにいいなら・・「Toslink」 は? 〜その②〜

「今こそ Toslink ケーブルを聴き直す」というわけで、3機種の Toslink ケーブルを揃えましたよ。

因みに私がオーディオを始めたころ、専門誌では DAC を内蔵するプリメインアンプを何故か「デジタルアンプ」と位置付けた上で笑(メーカーもそう位置付けて売っていましたね)、CDプレーヤーの内蔵DACでD/A変換してアナログで出した信号をプリメインアンプに送るよりもCDプレーヤーからデジタルで出した信号を「デジタルアンプ」内蔵DACでD/A変換した方が伝送ロスが減り音質上好ましいと称して、じゃあ S/PDIFToslink 、どっちが音いいか?なんて企画をやってましたね。

で比較すると間違いなく S/PDIF の方が重心低く実在感もあり、腰高で薄くて軽い Toslink より音がいい、という結果に落ち着いていた記憶が。そしてその印象が覆ることなく続いて来た結果が現在の Toslink 不人気なのかなとも思います。

ともあれ早速試聴しましょう。今日は Bluesound のネットワークプレーヤー NODE 2i から Marantz SA-10 に3機種の Toslink ケーブルを繋いで比較します。ちなみに私は普段は S/PDIF を繋いで聴いています笑。

最初に聴くのはこれ。何かの付属品です笑。

お! なるほどね。そーそー Toslink ってこういう音よ。久しぶりに聴いたなこういう音笑。

昔と変わらぬ薄くて軽い音。けど、、改めて今のシステムで聴いてみると普段繋いでいる S/PDIF より音場空間全体に独特の透明感が漂うし音像の輪郭線を意識させない良さはある。。そういえばハイレゾを光でちゃんと聴くのは意外と初めてかもしれない。・・この音は面白い。

ではお次。もう生産完了のモデルなんですが英国の老舗 THE CHORD COMPANY の Optichord

この頃の CHORD COMPANY は端子が金属製。

・・重心低いよ?笑。ピラミッドバランスとまではいかないけど腰高では決してない。そして再生開始直後のノイズフロアが付属品より断然低い。

音場の透明感がノイズフロアの低さと相乗するもんだから録音と相俟ってこの部屋に突然異空間が発生したみたいな感じ。とまで書いたらさすがに大げさか。

カミーユ・トマのチェロがさっきの付属品と違ってちゃんとチェロ。胴鳴りが身体に響く。

・・うーんだけど、、彫りが S/PDIF でいつも聴いてる時より明らかにまだまだ浅い。あと、録音レベルを間違って高く設定しちゃったときみたいにトゥッティのときに音が割れる感じもする。デジタルケーブルなのに笑。

じゃあラストいきますか。こちらは現行品。 米 DH LABS:GLASS MASTER

↑リンク張った輸入元HPのPC版商品詳細ページを読むと、モデル名の由来なんでしょうね、一般のプラスチックファイバーではなくグラスファイバーを採用しているらしい。しかも拘りはそれだけじゃなく「屈折率分布」だとか「帯域幅能力」「異なる波長の減衰テスト」「色彩分散」だとか、今回改めて他社が出している Toslink ケーブルを調べた際どこにも書いていなかったワードが沢山。

こんなに造り込んでる Toslink の端子初めて見た笑。

そしてこの造り込んだプラグもただの飾りじゃなくて、「ジッター減少のために高精度に研磨された接続ポイントの光学等級レンズ面に合わせたカスタムメイドの機械加工ゴールドプレートコネクター」なのだと。・・きょうびこんなに本気な Toslink ケーブルって、、他にある?今回、内外のメーカー沢山調べたけど本当にこんなの他には皆無ですよ皆無笑。

マットなブラックが高級感を醸し出す。

左が Glass Master 。右が Optichord。
Optichord も非常に造り込まれているけど Glass Master と比べてしまうと・・(^^;)。
同じく左が Glass Master 。右が Optichord 。

で聴いてみると更にビックリ。Anette Askvik のノイズフロアが更に下がる。ヴォーカルの周囲あちこちで皿がカチャカチャしたり戸が開閉?したりする生活雑音っぽい音に Glass Master だと素材感と質量感を正しく加えてくるものだから、異空間が発生したんじゃなくていつものこのリスニングルーム自体がこのアルバム空間に変わった感じ? これも大げさ過ぎ?

カミーユ・トマのチェロは胴鳴りに加えて弦と弓の擦れ合う様が解像度を増し、トゥッティでもそれが変わらないので割れない。そして解像度の高さは彫りの深さも正しく伝えてしまう。

エベーヌのライブ録音は空気感がやばい。Toslink 特有の音場の透明感が聴衆の緊張感をダイレクトに伝えて来る。

・・この時点で我が家の NODE 2i と SA-10 間は Glass Master に換えようかなと考え始めました😅。けど、、念の為 今まで使ってた S/PDIF と比較試聴せねばですよね。という訳で次回は S/PDIFToslink をやります。

基本職場で試聴してた以前より自宅で毎回試聴する方が音の違いが判り易いのはいいんですけど、・・やっぱり良くないですねー、財布的に。S田でした。