米DH Labsからフラグシップ・デジタルケーブル、「Revelation Pure D AES/EBU」、「同S/PDIF(RCA)」が発売されました。
こちらは「AES/EBU」。
…現物を今回初めて見たんですが、
振動対策に半端ないコストをかけていますよね…。私も仕事柄相当沢山のデジタルケーブルを見て聴いてきましたが、ここまで徹底的に制振しているものは記憶にないです(^_^;)。
ご覧のように、両端のプラグの根元(=ケーブルとプラグの接合部)に銀色の金属製プロテクターを装着し、
送り出し側の熱収縮チューブの端(↑写真中央部)、ここにもこのように黒い制振材を配し、
さらに2箇所の切り替え部にはカーボンファイバー・スプリッターを搭載。このスプリッターは制振だけでなくノイズ遮蔽機能も担うようです。
シールドは
①純銀をコーティングした純銅ヘビーブレイド(編組シールド)、だけでなく
②ファブリックシールド、さらには
③後述する高純度銀導体自体が6芯(S/PDIFは4芯)ブレイドのジオメトリーを採用(複数の導体を幾何学的に配置することで電磁波による悪影響がそもそも発生しにくいようにしている)。
つまり3重の(!)ノイズ遮蔽対策がとられています。いや、カーボンファイバー・スプリッターもあるから4重か。。
こちらはS/PDIF(デジタル同軸)。片方のみ、あるいは両方ともBNCでも注文できるそうです(価格はRCAと同じ)。
こちらにも同様の徹底的な制振とシールド。
ただ「Revelation Pure D」の何が凄いって、やはり導体じゃないでしょうか?
いやもちろん、DH Labsなので絶縁体は、あのテフロンより特性が優れている(!)独自の Air Matrix(名前から推測するに、誘電率が低い素材を特殊なマトリクス構造に成形して、その内部の空隙に、究極の絶縁体である空気を充填したものではないでしょうかね…)ですし、
プラグも、AES/EBUは110Ω、S/PDIFは75Ωのインピーダンス特性を完璧に確保したもので、コンダクタ部は導通性能に優れた純銅製。つまりまったくスキが無いんですが、
導体には米国産(このように産地国を明記するメーカーは少ないです)最高品質の純銀(Hi-Fine Silver)単線をふんだんに使っている。。
ちなみに私は普段、デジタルケーブルはメインとして同社の Glass Master Toslinkを、そしてたまにD-750 RCAを使っています。
以前にも書きましたがDH Labsというメーカーはレコーディングスタジオに大量のケーブルを納品している関係もあって、Glass Master や D-750のような価格帯の製品でも非常に高性能なんですよね。そもそもの音質が良くなきゃ話にならないのは勿論、長尺で使っても伝送性能が落ちにくく妙な色もつきにくいケーブルを、コンシューマー向けとは比較にならない数量で生産している関係でいまどきのオーディオ業界には大変珍しいことに量産効果が大きく出る。
なので、Glass MasterとD-750 RCAでも相当程度満足できたりする。んですが、同じメーカーが下位機とさほど音に差がない上位機を高い値段でわざわざ出すわけがない笑。
なので、比較するの本当に怖いんですけど(^^;;)、D-750とRevelation Pure Dを、長くなりましたので次回、比較試聴します。いい勝負になってほしい。マジで拮抗してほしい。新ネットワークトランスポート物色中のS田でした。